小学校低学年の頃。
僕のクラスに
“根津くん(仮名)” という子がいた。
ピッチリ七三分けの髪型に、年中短パン姿。
冬は上半身をセーターやマフラー等で防寒するのに対し、
下半身は短パンの生地が厚手になるだけという驚くべき衣替え術を披露してくれることで一目置かれた男子だ。
そんな短パンも、ブリーフがチラチラ見える程短く、
“オシャレは我慢” を地でいっている彼はどこまでもストイックなのである。
そんな彼のことをクラスの皆は、
「ハッピー根津」
と呼んだ。
その由来は、
彼は口癖のように何かと英単語を口にすることから。
中でも使用頻度の高い単語は
「ハッピー(happy) :シアワセ」
「サンキュー(thank you):アリガトウ」
「クレイジー(crazy):クルッテイル」
「フィッシュ(fish):サカナ」
である。
何故か極限定的な名詞があるが。
最も印象的なのが「ハッピー」だった。
ということである。
ハッピー根津はこれらの単語を会話の中で散りばめてきたり、決め台詞的な使い方もする。
アニメや漫画のキャラクターが個性を出すために語尾に何かつけたり、そもそもの口調が特徴的だったりするが、まさしくアレのノリである。
恐らく彼は、ちょいとキザでエレガンスなキャラクターとして周知を図ろうとしていたのだろう。
しかし悲しい哉、結果はご陽気者っぽいお粗末なあだ名をつけられ
その姿格好も相まって、薄ら寒い三流芸人みたいになってしまったのである。
【土粘土事件】
当時砂場で穴を掘って遊ぶのが空前のブーム
になっていた。
砂を底まで掘り進めると黄土色の “土粘土(つちねんど)” がある。
その名の通り普通の土とは違い弾力と粘性があり、繊細な成型加工が可能なのだ。
我々小学生にとってそれは金にも等しい代物だった。
これを掘削するのが “砂場掘り” の目的である。
ハッピー根津も例に漏れず、掘削作業に精を出した。
ハッピー根津の両手にこんもりと盛られた黒い塊は明らかにネコのウンコだった。
僕「それ…ネコの糞じゃね…?」
根津「…え? !! やあああああああアアア
土粘土とネコの糞を間違えた彼は
「クレイジー糞団子」
または
「ハッピーフンコロガシ」
の二つ名を冠した。
この出来事を皮切りに、
根津伝説が幕を開ける。
続
【ハッピー根津の英単語講座】
給食の献立表を見ながら
根津「ふーん、今日はニフィッシュかぁ」
「ニフィッシュ(nifish): 煮魚」
終
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“わたし研究所”へようこそ?
所長のビバ子ですっ
自分のブログを遡っていたら
『目覚め』というブログテーマを
新設したのが、6月30日。
やはり夏至のあたり。
そこから8月8日にゲートが開いて
数日が経ちますが、
完全にアセンションを体感しています。
というのも、
重しを外した気球のように
どこまでも高く浮かび上がっていきそうに
感じるのです。
今のわたしの気分を
敢えて言葉にするとしたら、
『伸びやか』です。
という記事を書きましたが、
このお盆で親戚が集まり、また新たな気づきがありました。
自分ではなく、夫の人生の脇役だった頃
お盆やお正月などに親戚が集まると
夫側の親族に
「あなたがたの息子/兄/いとこ/甥のおかげで、わたしはこんなに不幸なんです。
かわいそうでしょ?」
という思いがあった気がします。
もちろん無意識です。
そして
「かわいそうな自分がお似合い」と
思っているわけですから、
当然、わたしはどんどんかわいそうに
なっていきました。
でも今回久しぶりに親族が集まったときに
感じたんです。
「わたしはもうこの人たちに、かわいそうと思ってもらう必要がない」と。
わたしは自分の人生の主役で、
絶対に自分にはかわいそうな役を与えないし、
ストーリーは悲劇ではなく
いつだってハッピーエンドにする。
そう。
ヒロインはハッピーエンドを選べるんです。
脇役だから、
誰か別の主役のために
悲劇を演じるんです。
脇役は
目立っちゃいけない。
主張しちゃいけない。
ヒロインより幸せになってはいけない。
悲劇がお似合い。
そんな無意識の思い込みが
わたしのストーリー=現実を
つくっていました。
そういえば
わたしが脇役の時代も
わたしがヒロインとして輝き始めても
夫の親族たちは
ずっとわたしを愛してくれていました。
ほんとありがたいです
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