クリップ 前略、手塚先生。21世紀に間に合いました。

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八月納涼歌舞伎

第三部 野田版「桜の森の満開の下」 

坂口安吾作品集より

[作・演出]野田秀樹 

[出演]中村勘九郎 / 市川染五郎 / 中村七之助 / 中村梅枝 / 市川猿弥 / 片岡亀蔵 / 坂東彌十郎 / 中村扇雀 / 他

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8月14日18:30?、東京・歌舞伎座にて。

野田地図も歌舞伎も初心者の私の感想です。
的外れだったり、失礼な部分がありましたらお許し&そっと指摘していただければ幸いです。
そんな私なので、この「桜の森の満開の下」も、演目自体を観るのが全くの初めて。
過去の公演キャストの錚々たる顔ぶれや今回の配役も観て、とても魅力的な作品なのだろうなぁくらいの事前知識でした。
で、観終わった後の率直な感想は…
難しかった!
これは一発で理解するのは不可能だわ。
一応最低限予習していた坂口安吾の「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」2つの物語と、国取り(内乱?)の物語、
それを合わせて野田さん風にしたんだろな、くらいのことしか、今はまだ。
ただ、ただ、恐ろしいほど美しい舞台でした。
一幕?二幕中盤くらいまでは、歌舞伎というよりはほぼ野田地図公演、という印象です。
歌舞伎役者の方々が演じる野田地図。
コメディのような軽快なテンポのオフザケ、言葉遊びの笑い。
嵐のように物凄い情報量の中で、何かの暗喩だろうかと心に引っかかるキーワードの数々。
それらが続々裏の意味を持つ後半。
でも、二幕終盤はすごく歌舞伎だった(←なんて頭の悪い感想だ。)
私、唯一自分の中で
「これが歌舞伎の魅力!」
と確信していることが、ワンシーンどの角度でどの瞬間を切り取ろうと、絵画のように美しく完成された光景であるということです。
そういう意味では、あのラストほど自分にとって歌舞伎らしい歌舞伎を観たことはありません。
台詞も相まって、話の理解度に関係なく、あまりに綺麗で涙が溢れました。
阿弖流為では「格好いい」が、ワンピ歌舞伎では「楽しい」が過ぎて泣いた私。
この日は「美しい」が度を超えても人は泣くのだなぁ、と新しいことをまたひとつ勉強した。
歌舞伎の表現を目の当たりにすると、何かしらの概念が自分の中で振り切れる。
今回、その「美」の中心に立つ夜長姫と耳男。
特に、夜長姫の威厳に満ちた声と非現実的な美しさは最早、この世のものでないだろうとすら思えたほどです。
というかあんなの、1ヶ月近く毎日やってたら役に飲まれて本当に七之助さんがこの世の存在じゃなくなっちゃいそうだよ。
そう本気で心配になりました。
「歌舞伎にハマったら、そこは沼じゃなくてあの世の入り口」。
歌舞伎先輩である友人の言葉がこれほど身に染みるとは。
この「桜の森の満開の下」、笑いや難解さの隙間隙間が全部狂気で満たされているようなお芝居でした。
その上を更に、圧倒的美しさで覆っているような。
このお芝居への印象がそのまま、この夜長姫という役の印象とも重なる。
狂気と美しさが裏表で、崇高な存在で。
一方で、勘九郎さん演じた耳男の純粋さとパワーにも射抜かれた。
耳男自体は決して腕っ節の強い設定の役ではないはずだし、夜長姫に振り回される様は屈強というにも程遠い。
でも、ここぞという時の迫力は舞台上の誰にも負けじと迫ってくるし、あの身体能力の高さにはいつも驚かされます。
何より、あの七之助さんの夜長姫と対峙して「押し戻す」くらいの異質の強さがあるといったらやっぱりこのお方になるのだろうなぁ。
生半可な役者さんだったらそれこそ飲まれそう。
そして、とおーくへ呼びかけるような声に胸がしめつけられるようでした。
七之助さんといい、このご兄弟の声は「ここではない何処か」で響いていて、知らないところへ向かっていくような不思議な声だと思います。
そんな中村兄弟も最高だったし、今回は(いや今回も!)染様のオオアマにも魂持っていかれたー!
結構ネタばれ多いから下で書くけど、ちょっともうめちゃくちゃ格好良かった。
こんな染様が観られて幸せだ。
てか、3人とも可愛らしくふざけてみせるシーンと、ぐっとシリアスに美しく恐ろしくキメてみせるシーン、振れ幅が大き過ぎですってば。
3人に限らず他の皆様もそうですってば。
マナコを演じた猿弥さんには特に笑わされたし、最後は格好よさに観惚れた。
ワンピの時も思ったけれど、猿弥さんの演技と声が凄く好きだ、私。
ずっとくすくす笑ってたらいつの間にか油断できない状態になってるし。
情報量多すぎて、笑ってる間に置いていかれるし。
これが人生初観劇とかだったら、好む好まない関係なしに、きっと私の頭は情報処理が追いつかずにパンクしてたと思います(笑)
だって、今でこそ
「歌舞伎はこんなに自由なんだ!」
って分かってるから、戸惑いもなかったけれども。
一幕とか「こういうコントかな?」ってくらいの自由さで、可笑しくて可笑しくて、世間一般の「伝統芸能」なイメージとはかけ離れていたはずです。
本当、知りたてほやほやの私には、歌舞伎は楽しい!
その楽しさの土台になっている歴史や知識を得たらもっと楽しいんだろうなと思う。
以下、ネタバレ含む感想です。
染様演じるオオアマを主軸にした物語のほうは、比較的(あくまでも比較的)自分には分かりやすかったかなーと思いました。
鬼の手を借りて反乱を起こし頂点に立ったはいいが、今度は鬼により自分が滅されてしまうことを過剰に恐れる。
耳男を鬼に仕立て上げて自分の天下を盤石にしようとするけど、結局彼自身も最期は当たり前のように死んで行く。
「鬼」は鬼ではなく、一番身近にいた「鬼」に気付かない。
この「鬼」が何を暗喩しているかも、もや?っとは想像できます。うまく言葉には出来ませんが。
それにしても本当、緩急の振れ幅が半端なかった。
淡々と登場したかと思えばイルカちゃん背負ってるし、マナコに壁ドンだし、早寝姫とウフフアハハだし、一幕前半はなーんかフワフワした優男
なのに。
早寝姫の死、そして鬼の復活から一気に悪に。
それも、最初はたかだか缶蹴りに怯える小ささが残って可愛げがあった。
だから最後のゾッとする冷たさとの落差に、心底震えて同時に魅了された。
歌舞伎って、なんでいつもワルイ男があんなに魅力的なんでしょうか(笑)
「格好いい」の権化だった阿弖流為役もそれはそれは素敵だったけれど、今回のオオアマみたいな役も格別。
ところで
耳男=聞くこと
マナコ=見ること、見続けること
となっているのなら、
オオアマ=話すこと
に何か関わるのかな?と予想していたけれど特に明確に答えもなく、関係も見いだせず。
でも、早寝姫を言葉で惑わせたり、耳男が「鬼」だと呪いのように口にして追い込んで行く様は、ちょっとそれっぽかった気もする。
「朧の森~」のライ様がまた見たい!今回の芝居と関係ないけれど!
そしてどれだけ考えても理解が出来ず、理解が出来ないからただただ切なさだけが募る、夜長姫と耳男。
やっぱり夜長姫の魅力があまりに大きい。
耳男の言うとおり、人間世界になんて収まらないくらいの存在。
たくさんの人の死を喜んで見つめている狂気の化身のような姫。
それでも、鬼だろうが、どれだけ残酷で非道だろうが、あの人になんでもいい、何か特別な感情を向けられたい!と強烈に祈ってしまう。
そんな説得力を今一番持っているのは、この世もあの世も引っくるめて中村七之助しかいないんじゃないかと思った。
兎にも角にも
「耳男は私といれば、いつでもそこが桜の森の満開の下」
この夜長姫の台詞が好きすぎて、どんな美しいシーンよりも可笑しくて楽しい言葉遊びよりも胸に残っています。
夜長姫に惹かれていく耳男の立場になって考えてみれば、とても愛おしい台詞なのですが、
裏返せば、一緒にいればいつか彼女の狂気に飲み込まれるような怖い台詞でもあると今にして思う。
でも、劇中で聞いた時は、何故か涙が出たんですよね。
この台詞が逆に
「きっと2人は永久の別れをするのだろう」
という悲劇的な結末を予感させたからかもしれない。
狂気の中でも、その声色に夜長姫の純真さ無邪気さが色濃く現れた台詞だったからかもしれない。
これ以上ないくらい誰かを強烈に想うということの、ひとつの形を表した台詞だからかもしれない。
でも全部引っくるめて、この台詞の時の2人のシーンが、ただただ美しかったからだと思います。
その流れで
「参った、参ったぁ」
という夜長姫、そして耳男の無邪気で可愛らしい声も耳に残ってる。
夜長姫の語る言葉は、さらりと恐ろしいことを言っているのに。
彼女の言葉にはいつも狂気的で理解できないけれど、それだけに忘れられないインパクトがあって、刃物のような台詞とはああいうとなのかな。
その究極が、死に逝く間際の
「好きなものは呪うか殺すかしなければならないのよ、
さもなくば、争うか」
でした。
坂口安吾が、あるいは野田さんがどんな思いでこの台詞を作り上げ、七之助さんはどんな思いで口にしているのか、勘九郎さんがどんな思いで受け止めているのか。
私には全く見当が付かない台詞です。
でも、耳男も夜長姫もまさしくその言葉通りに、相手を愛していたのだということだけは分かる。
耳男は夜長姫が、夜長姫は耳男が、自分を好いていたとしっかり理解していたのだろうな、とも想像する。
そう想い合いながらも、鬼になった夜長姫を耳男が刺すシーンは地獄のように鮮やかで美しかった…。
にっこり笑って受け入れる夜長姫の美しさと狂気に対して、勘九郎さんの耳男は、最後までとても健気でまっすぐでした。
そういう彼だから、夜長姫を恐れながら惹かれていく様がよく似合った。
彼女と一緒に最後まで地獄を抱えて転がり落ちて行くことが出来なかったのも、よく分かる。
その切なさは想像を絶するけれど、それでも想像する。
最後に小さく膝を抱えて、姫の声を聞いて嬉しそうに答える顔や声は幼い子供のようで、それがまた愛おしくて…。
あと、今年観た「足跡姫」も記憶に新しく、ところどころにそれを思い出す要素が散りばめられていたのにも感動した。
いや、逆なんですね、きっと。
「足跡姫」に「桜の森の満開の下」の要素が描かれていたんですね。
特に、両方に共通する最後、満開の桜の下。
どこへもいけないけれどどこへでも参れる、そう言って、
「参った、参った」
と子どものように呟く耳男の声がとても優しく哀しく、桜の花びらと共にここではないどこかへ向けて飛んで行くようで。
「参った、参った」と2人並んで楽しそうにしていた光景をふと思い出してしまい、もうここにいない夜長姫を思いました。
でも彼は桜の木の下にうずくまっているのだから、
「私が居ればいつでもそこは桜の森の満開の下」
と無邪気に言い放った夜長姫は、まだ確かにそこにいるのでは、とも願ってみたくなる。
そうじゃなければ、「参った、参った」が響く、ここではないどこかにいるのかも。
理解が出来ないけれど、それでもどうしても涙を堪えられないラストはやっぱり、とてつもなく美しかったです。
まだ、心の整理がついていないけれど、とにかくすごいものを観た。
今はただひたすらそう思えるばかりの観劇でした。

芝居内容とは全く関係ないですが、歌舞伎座の中の土産屋さんが悉く可愛くて、つい買ってしまったクリップ

デザインいろいろで迷ったー。
人生初歌舞伎座でしたが、演目だけでなく劇場も楽しいね!
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昨日のレッスンレポートの続きです
親子レッスンの
こちらはママの作品

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